YAMAHA ヤマハ SR400 クランクケースカバー リンクル塗装

SR400のクランクケースカバーのパウダーコーティング(粉体塗装)ご依頼です。

SR400は生産台数も多く、さらにカスタムベースとしても人気であるせいか、部品を塗装する機会が多いです。

 

純正のクリアーは、劣化しアルミの激しいものが多いです。純正の表面仕上げは一つ一つ職人によって仕上げられている様です。

 

今回のケースは、リンクル塗装(縮み塗装)に施工です。

リンクル塗装はいろいろな呼ばれ方をしているので、結構ややこしいです。

リンクル塗装、縮み塗装、結晶塗装、ちりめん塗装などなど、業界によっても呼ばれ方が違います。

 

Kawasaki KSR-Ⅱ KSR80 レストア⑤ ハブ塗装 パウダーコーティング(粉体塗装)リンクル

 KSR-Ⅱのホイールは、リムとハブが分割される2ピース構造になっています。

こちらのパーツも他と同様アルミの腐食が発生しております。

車両に装着した場合、手の届かない箇所が多く手入れもしにくい箇所です。なおかつ、チェーンオイルなどの溶剤、路面からのピッチやタール、ブレーキからの鉄粉の付着など、バイクの部品の中でも過酷な条件にさらされています。

前回結露による、錆びの発生についてふれましたが、他にも錆びや腐食を進行させる原因があります。

その原因は、汚れ にあると考えております。

通常の走行では、様々な汚れが車両に付着します。この時、汚れの粒子が水分を含みやすい状態になっていると想定されます。スポンジのような構造を想像すると良いかもしれません。

先日、説明した結露の現象で表面に水分が付着します。表面が綺麗な状態と汚れた状態では、汚れた状態の方が水分が蒸発しにくいです。スポンジに含ました水分がなかなか乾かないのと同じです。

汚れた表面に水分が付着すると、毛細管現象という水の表面張力の影響で起こる現象によって、より広範囲へ水分がまとわりつきます。

その様な状態で、空気中の酸素が触れる事により金属は酸化し錆びを発生します。

やはり、車両の状態は汚れが付着していない綺麗な状態を保つ事が重要であると考えます。走行後はしっかりと汚れを落とし愛車を永く維持しましょう。

 

話が反れましたが、サンドブラスト後マスキング作業にかかります。

AWANOコーティングでは、各当たり面は絶対にブラストを当てません。メーカーの削りだし面をそのまま残します。

他店で施工された、パウダーコーティング(粉体塗装)でも良くあることなのですが、当たり面にブラストが当たっていることが見受けられます。これは、AWANOコーティングでは、あまり好ましくないと考えてています。 理由は以下の事からです。二つあります。

一つ目として サンドブラストにより、ミクロン単位ではありますが、表面が削れメーカーが設計した寸法を狂わせるからです。更に平坦性も狂う可能性があります。

特にディスクの当たり面、キャリパーの当たり面は、ミクロン単位での精密な加工が施されていると考えております。

過去に経験したことですが、お客様からの相談で、ブレーキが周期的に引きずるとの事でした。目視ではディスクやホイールの歪は確認出来なかったので、一度ディスクローターを取り外し、規定トルクにて締めなおしました。

すると、ぴたりと引きずりの減少は出なくなりました。原因はおそらくディスクローターの締め付けが均等なトルクで締め付けられていなかったからでしょう。

少しのトルクの違いで動作に影響を与える事を実感する出来事でした。

 

二つ目としては、ブラストが当たることにより表面積が大きくなり、前述した毛細管現象が起こりやすい状態になり、金属の腐食を促進してしまうからです。

以上の理由から、AWANOコーティングでは、部品の当たり面には、指定がない限りサンドブラストを当てません。

 

 

今回、ハブはリンクルブラック(結晶塗装)を選択しました。つでに腐食の激しかった、ナットも塗装しました。

ナット関係は塗膜の厚いパウダーコーティングを施工すると工具が入らなくなる場合があります。施工を検討の際はご相談下さい。

次回は、トップブリッチのセラコートをご紹介させて頂く予定です。

ハーレーダビットソン Harley-Davidson s&s エアクリーナーカバーリンクル(縮み)塗装

ハーレーダビットソンの s&s エアクリーナーカバーのリンクル塗装(縮み塗装)のご依頼です。

メッキパーツにも、パウダーコーテイングが可能ですが、メッキが薄い場合や劣化している場合は、メッキが剥がれてしまう事があります。特にアルミパーツのメッキは剥がれやすい傾向にあります。

ブラストでは、最新の注意をはらい、メッキ自体を剥がさないように施工します。

極端に劣化したメッキパーツの場合、塗装後にメッキごと塗装が剥がれてしまう事があるので、逆メッキ等の処理で、完全にメッキを剥がすことをお勧め致します。

 

今回のリンクル塗装は、少し粗めの設定です。 塗膜の厚さ、焼き付け温度の設定、温度の上昇カーブの違いによっても、模様の出方が変わってきます。

よく、一緒に考えられやすい物として、リンクル塗装とテクスチャー塗装が挙げられます。

リンクル塗装が、表面が縮み、しわ模様になる事に対し、テクスチャー塗装は、サンドペーパーの様なザラザラの模様になります。