Kawasaki KSR-Ⅱ KSR80 レストア④ ホイール塗装 パウダーコーティング(粉体塗装)

Kawasaki KSR-Ⅱは、ハブとホイールが分割できるタイプのホイールです。 今回は、ハブとホイールは別のカラーで施工していたいと思います。

1990年代のバイクなので、塗装はそれなりに劣化しています。

古いバイクでも保管状況で大きく劣化具合が変わってきます。 旧車に乗っている方でもこだわりのある方は、湿度と温度管理のされたガレージに保管されています。

過去に経験したことなのですが、バイクショップのショールームに展示されていた、バイクの燃料タンクの内部にかなり酷い錆びが発生してしまいました。

一見、雨も当たらない室内で、保管状況の良さそうに思えるのですが、実際はそうではないようです。

屋外でも屋内でも、朝と夜で必ず気温の変化があります。 空気は比較的容易に温度の変化しますが、バイクや車の多くを構成している、金属部品は空気に比べ温度変化が穏やかなので、空気よりも遅れて温度変化していきます。

物体の温度変化の違いによって、空気と金属表面で温度差が発生します。

この時起こる現象が結露です。 これがバイクの部品表面、内部空間の金属表面に起こります。

一番解りやすい現象として体験できる事として、冬場にバイクを暖房のきいた温かい部屋に持ち込むとバイクの金属表面が一気に結露します。冷蔵庫で冷えた飲み物を取りだした時に、表面が結露するのと同じ現象です。

ここまで、極端な温度変化は通常の保管状況では、起こらない事でありますが、小さな温度変化でも結露は発生します。 これを毎日毎日繰り返す事で、どんどん錆びが進行していきます。 エンジン内部には、空気の流れが少ないので結露により発生した水がどんどんたまってきます。

バイクの保管状況は、特に湿度の管理が重要であるという事が解ります。

 

話が、大きくそれましたが、今回、KSR-Ⅱのホイールのパウダーコーティング施工は、ゴールドで施工しました。

施工途中の写真がなくてごめんなさい。

ゴールドでも様々な種類があり、迷いが生じます。粉体塗装は基本的に色調ができません。粉同士を混ぜ合わせることは可能ですが、テレビを拡大時のように。ドットの集まりになり、うまくいかない事が多いです。

主に、仕入れしている塗料メーカーでは、非常にバリエーションの多いカラーをラインナップしているので、好みのカラーが見つかります。

今回は、上塗りにクリアーを施工しませんでしたが、クリア施工することにより、光沢を持たす事も可能です。

 

 

Kawasaki KSR80 レストア③ パウダーコーティング(粉体塗装)

KSR80レストア記、第3段。前回は、サンドブラスト処理を行いないました。今回は、防錆力、密着性を向上させるためにプライマーを施工した後にパウダーコーティングしていきます。

プライマーの写真がなくてごめんなさい。

上の写真は、静電気の力で塗料(粉)を付着させた状態です。 ここから、約200度の釜に入れ焼き付けします。

当然、樹脂は耐えられない状態なので、すべての部品を外した状態にしておきます。

 

焼き付け完了です。 焼き付けすることにより、粉が溶け結合します。

パウダーコーティング(粉体塗装)は1回の塗装で40~150ミクロンの塗膜をつくることができます。これは溶剤塗装のおよそ4~5倍の厚みです。

それに加えて塗膜自体の強度もあるので、キズに対しては非常に強い塗装といえます。さらに耐熱性、耐油性にも優れております。

今回は、艶消しのブラックメタリックのカラーをチョイスしました。 純正でありそうなカラーで個人的にはかなりお気に入りです。

フレームは新車の様になりました。

次回は、ホイールをパウダーコーテング(粉体塗装)施工致します。

Kawasaki KSR80 レストア② サンドブラスト施工

前回の工程は、純正塗装の剥離でした。 鉄のフレームを保護していた塗装が除去されると、瞬く間に錆びが進行してきます。

塗装の防錆目的での重要性がよく解ります。 パウダーコーティング(粉体塗装)はウレタン塗装に比べ倍以上の膜厚を一回の塗装工程で施工出来ます。

防錆力、耐久性に非常に優れた塗装方法であり、さらに柔軟性も備えているので、バイクのフレームのように走行中常にしなり続けている部品や、ねじれ方向の動きのサスペンションへの施工にも適しております。

 

さて、ここからサンドブラストの施工に移っていきます。

AWANOでは、ネジ部へは、サンドブラストは施工しません。

極端に錆びている場合は施工することがありますが、ネジ部へのサンドブラスト施工は、表面の平坦性を崩してしまい、スムーズなネジの動きを妨げ、適正な締め付けトルクでの締め付けが困難になる事が懸念されます。

サンドブラストの目的は、金属表面パウダーコーティングのための最適な塗装下地にすることです。

粗いメディア(砂)で施工すると、施工スピードは早いですが、表面へのダメージが大きい事と、上塗り(パウダーコーティング)への影響がでる事があります。

AWANOでは、必要以上に粗いメディアは使用致しません。

 

次回は、塗装工程(パウダーコーティング)に進んでいきます。