目黒製作所|メグロ シリンダー・シリンダーヘッド セラコート施工(焼付塗装) (ID: 9908)
グロスブラック目黒製作所セラコートエンジン回りシリンダーヘッドシリンダー
目黒製作所(メグロ)は、戦前から戦後にかけて日本のオートバイ産業を支えた歴史あるメーカーであり、大排気量4ストロークモデルを中心に数多くの名車を生み出した。現在では現存する車両や純正部品そのものが貴重となっており、オリジナルパーツを活かしながら再生することにも大きな価値がある。
今回施工したのは、メグロのエンジンを構成する鋳鉄製シリンダーおよびシリンダーヘッドへのセラコート施工である。OHV方式を採用したエンジンは、長いプッシュロッドチューブやロッカーアーム、幾重にも重なる冷却フィンなど、現代のエンジンとは異なるクラシカルで機械的な造形が大きな魅力となっている。
空冷エンジンでは、シリンダーやヘッドに設けられた多数の冷却フィンによって表面積を確保し、走行風を利用してエンジンの熱を放散する。そのため、フィンの形状は冷却機能を担うと同時に、エンジンそのものの存在感を決定づける重要な意匠でもある。
今回の仕上げには、セラコート グロスブラックを採用した。セラコートは非常に薄い塗膜で施工できるため、鋳鉄特有の鋳肌や冷却フィンのエッジ、細かな凹凸を厚い塗膜で覆いにくいことが大きな特徴である。鋳物本来の質感を残しながら深みのあるブラックへ仕上げることで、ヴィンテージエンジンが持つ重厚な雰囲気を損なうことなく、美しく引き締めている。
また、長年使用された鋳鉄部品は、冷却フィンの奥まで赤錆や腐食が進行している場合がある。施工前にブラスト処理によって錆や酸化物を除去し、その上からセラコートを施工することで鋳鉄表面を保護。耐熱性に加えて耐食性や耐薬品性を高め、再び腐食が進行するのを抑制する。
鋳鉄ならではの鋳肌と空冷フィンの造形を活かしながら、セラコート グロスブラックによって耐久性と美観を向上。メグロが持つクラシカルなエンジンの機能美を引き立てる仕上がりとなった。



BEFORE - AFTER
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