ホンダCB250Tは1970年代後半から1980年代初頭に製造されたバイク。
現在でも根強い人気があり、レストアやカスタムベースとして、当店でも再塗装のご依頼が多い車種だ。
排ガス規制等で空冷エンジンの製造が難しくなっている現代では、このような空冷のモデルがさらに貴重なものになってくるかもしれない。

樹脂パーツは、日光(紫外線)を長時間浴びると表面が劣化して白っぽくなったり、色あせたりすることがある。
これは、紫外線や熱の影響を受けることで樹脂が分解し、表面に微細なひび割れが発生する。その結果、光の乱反射が起き、見た目が白ボケしてしまうためである。

樹脂パーツの白ボケを直すには、表面を軽く炙るといった方法もある。
熱によって表面が溶けて平滑化し、その結果光の乱反射が減って元のツヤが戻ったように見えるためである。
しかしこの方法は一時的な応急措置で、素材自体の劣化は進行しているため根本的な回復ではない。

塗装による樹脂カラーの再現の場合、炙る方法に比べてパーツへの負担が少なく、素材自体の劣化を抑えることができる。
樹脂パーツへの施工を想定された塗料であるため密着性も高く、当店では樹脂パーツへのレストアはこの方法をおすすめしている。

BEFORE - AFTER

• BEFORE

  

• AFTER