旧車のレストアにおいて、放置されていた車両の燃料タンクは錆による腐食が進行していることが多い。

このような錆の原因は、燃料タンク内部に液体が入っておらず、空気が存在する状態であるため、タンク内部と外部の温度差による結露によって水分が発生し、錆が進行する。

錆が進行した燃料タンクは、燃料の質を悪化させるだけでなく、燃料フィルターの目詰まりや燃料系統の摩耗、故障を引き起こす原因となる可能性があるため実際に使用することは困難だ。

当店では、錆の除去に専用の薬品を使用する。薬品を使うことで錆を効果的に除去し、燃料タンクを再び使用が可能な状態に修復する。薬品の温度を上げることで反応を促進させることが可能だが、錆が酷い状態の場合は腐食によって鉄板が脆くなり、穴が開いてしまう可能性もあるため、慎重に作業を行う必要がある。

穴が開いてしまった場合、その周辺の状態も大変悪いことが多く、修理作業が必要となり鉄板の張り替えや溶接作業など、大掛かりな修復が必要だ。

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