ユニクロ（ユニクロメッキ）は、正式名称であるユニクロメート処理の略称で、耐食性・外観性・経済性の三点に優れた亜鉛メッキの一種である。金属表面に亜鉛メッキを施したのち、クロメート処理を追加することで、腐食に強く明るいシルバー色の仕上がりが得られる。

亜鉛メッキでは、鉄より先に亜鉛が腐食することで鉄を守る「犠牲防食」の働きがある。さらにクロメート処理によって保護皮膜が形成され、耐食性が一段と向上する。この組み合わせが、ユニクロ特有の落ち着いたシルバー色と高い防錆力を生む要因である。

自動車部品、バイクパーツ、建築金物など、耐久性と外観が求められる場面で広く採用されており、クロームメッキよりもコストを抑えられる点も大きな利点だ。とくに水分や塩分にさらされる車両まわりでは、その防錆効果が大きく役立つ。

絶版車のボルトやナット、特殊形状で代替品がないパーツでは、既存品を再メッキ処理することが有効な選択肢となる。ただし、錆びた状態のままユニクロメッキを施しても、密着不良や剥離、ムラ、再腐食の原因となるため、前処理の品質が仕上がりを大きく左右する。

そのため、サンドブラストやウェットブラストで腐食や旧皮膜を完全に除去し、均一で清浄な素地をつくる工程が不可欠となる。高い光沢を求める場合には、研磨によって金属表面を整えておくことで、より美しい仕上がりが実現可能だ。

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