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施工事例

ヤマハ | YAMAHA TZR250R トップブリッジ ヘアライン研磨/セラコート施工(焼付塗装)

TZR250Rサテンアルミニウムクリアセラコート研磨トップブリッジ

今回お預かりしたトップブリッジには、メッキ調パウダーコートが施されていた。メッキ調パウダーコートは、光沢を生み出すベースコートと、保護目的のトップコートを組み合わせた2コート仕様で構成される。しかし、この仕様は膜厚が厚くなりやすく、最大で200ミクロンに達する場合もあり、鋳肌のディテールが埋まってしまうことで、全体的にぼってりとした印象を与え、パーツ本来が持つ繊細で美しい質感を損なうことがある。

バイクパーツには、それぞれの製造工程や使用目的に応じた質感や、機能美、造形美が込められており、それ自体が一つの芸術ともいえる。この魅力を最大限に引き出すことを目指し、細部にまでこだわった施工を行う。

まず、既存の塗装を完全に剥離し、サンドブラストで下地を調整した。その後、トップブリッジの中央部には純正の粗めヘアライン仕上げを再現。直線的で美しいヘアラインを施すことで、さりげないワンポイントながら、全体に高級感と洗練された印象を与える。

次に、施工したヘアライン部を丁寧にマスキングし、その他の部分にはセラコートシルバーを施工。セラコートは耐久性や耐腐食性に優れ、長期間にわたる保護効果を発揮する。
また、セラコートは非常に薄い膜厚での施工が可能なため、パーツの質感を最大限に保ちながら美しく仕上げることができる。アルミの光沢感をさらに引き出す選択肢としてウェットブラストも考えられるが、今回は耐腐食性を優先した。

最終工程では、ヘアライン部分を逆パターンでマスキングし、腐食防止のためにセラコートクリアを施工。このクリアコートは、アルミニウムの美しい質感を保つために開発されたコーティング剤で、研磨後のパーツを腐食や酸化から守る。透明度が高く、アルミ特有の質感を活かしながら保護できるため、パーツの耐久性と美観を両立できる。

今回の施工により、トップブリッジの本来のデザインを際立たせつつ、高い耐久性を持つ仕上がりを実現。これにより、機能美と長期的な保護性能を備えたパーツへと生まれ変わった。

BEFORE - AFTER

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