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施工事例

MVアグスタ|MV Agusta ブルターレ750S フレーム パウダーコート施工(粉体塗装)

レッドMVアグスタソリッド6500 FIRECRACKER REDブルターレ750Sパウダー(粉体塗装)フレーム回りフレーム

MV Agusta Brutale 750Sは、イタリアの名門モーターサイクルメーカーMV Agustaが手掛けたネイキッドスポーツモデルである。スーパースポーツF4をベースとした高性能な直列4気筒エンジンを搭載し、特徴的なトラス構造フレームや片持ち式スイングアームなど、機能そのものをデザインとして見せるイタリアンモーターサイクルらしい造形が大きな魅力となっている。

特にブルターレを象徴するのが、エンジンを囲むように配置された鋼管製のトラス構造フレームである。複数のパイプを組み合わせた立体的な構造は、車体剛性を担う重要な骨格であると同時に、外観上でも強い存在感を持つ。フレームのカラーや質感を変更することで、車両全体の印象を大きく変えることができるパーツでもある。

トラス構造フレームは、その美しい造形と高い剛性が特徴である一方、塗装においては非常に難易度の高い形状でもある。特に溶剤塗装では、手前のパイプを塗装した際に発生するオーバーミストが背後のパイプへ付着し、塗装肌のザラつきや艶ムラにつながることがある。さらに、パイプが複雑に交差する部分ではスプレーガンの角度や距離が制限されるため、フレーム全体へ均一な塗膜を形成するには高い施工技術が求められる。

今回の施工では、フレーム全体をPSB-6500 Firecracker Redによるパウダーコートで仕上げた。鮮やかで力強いレッドは、複雑に組み合わされた鋼管一本一本のラインを鮮明にし、ブルターレを象徴するトラス構造そのものをより強く印象付けるカラーである。

パウダーコートは、静電気によって帯電させた粉体塗料を金属表面へ付着させ、その後、乾燥炉で加熱することで塗料を溶融・硬化させる塗装方法である。トラス構造フレームのような複雑形状では、パイプの交差部や奥まった部分への塗料の入り込みを確認しながら塗着量を調整する必要があるが、適切に施工することでフレーム全体に均一で強靭な塗膜を形成することができる。

また、粉体塗装では付着した粉体塗料が焼付工程によって溶融し、一体となった塗膜を形成する。そのため、溶剤塗装で問題となりやすい乾燥したオーバーミストによるザラつきを抑えやすく、複雑なパイプ構造においても滑らかで連続性のある塗膜へ仕上げられることが大きなメリットとなる。

さらに、パウダーコートによって形成される塗膜は厚く強靭で、耐摩耗性・耐候性・防錆性にも優れている。フレームは走行中の飛び石や水分、汚れにさらされるだけでなく、整備時には工具や部品が接触することもあるため、美観だけでなく塗膜そのものの耐久性も重要となる。

ブルターレ750Sを象徴する美しいトラス構造フレームを、Firecracker Redの鮮やかな発色によってさらに際立たせる。複雑な鋼管構造の造形を活かしながら、パウダーコートならではの耐久性と美しい塗膜を両立した仕上がりとなった。

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