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施工事例

ホンダ|HONDA CB92 マグネシウム製ドラムブレーキパネル パウダーコート施工(粉体塗装)

ホンダシルバーCB92パウダー(粉体塗装)ドラムブレーキパネル

1959年にC92のスポーツバージョンとして登場したCB92は、空冷4ストロークSOHC2バルブの2気筒エンジンを搭載し、最大15馬力を発揮した。このパワーにより、小排気量ながら最高速度は約105km/hに達し、当時の125ccクラスのオートバイとしては際立った高性能を誇っていた。
フロントにはリーディングリンク式サスペンションを、リアにはスイングアーム式サスペンションを採用し、優れたハンドリング性能を実現。また、前後18インチホイールには専用のマグネシウム製大型ブレーキが装備されており、その構造は同時期のGPレーサーに近いものであった。

マグネシウム合金製のパーツは、その軽量で高強度、優れた熱伝導性の特性から、特にレース用オートバイなどの高性能分野で使用されている。しかし、マグネシウムは湿度が高い環境や塩分の影響を受けやすく、腐食しやすい性質も持ち合わせている。
この腐食性は、パーツの塗装が損傷した場合に顕著になり、損傷箇所から腐食が始まり、塗装とマグネシウムの間に微細な隙間が生じて塗装の剥がれを引き起こす。塗装の損傷から侵入した水分は、マグネシウムの腐食を促し、塗装の密着性をさらに低下させる原因となる。

マグネシウムパーツの塗装では、特に下地調整が重要だ。サンドブラストによる下地調整を行った後は、酸化の速度が非常に速いため迅速に塗装作業に移行することが大切だ。腐食を防ぎ、塗装の密着性を高めるために専用のプライマーを施工した後パウダーコート(粉体塗装)を施工する。

マグネシウムパーツの塗装は時間の経過と共に劣化しやすいが、飛び石などによる小さな損傷はタッチアップにより迅速に修復することで腐食の進行を抑えることができる。定期的な点検と必要に応じた再塗装を行うことで、マグネシウムパーツを長期にわたって保護し、その性能と美観を維持することが可能だ。

BEFORE - AFTER

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