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施工事例

カワサキ|KAWASKI バリオス250 オイルパン 研磨/セラコート施工(焼付塗装)

バリオスオイルパングラファイトブラックカワサキセラコート

オイルパンとは、エンジン内部の潤滑油(エンジンオイル)を蓄える容器のことを指し、エンジンの最下部に位置してオイル循環の起点と終点の役割を果たしている。バリオスのオイルパンには冷却効果を高める空冷フィンが施されており、エンジン内部で熱を吸収したオイルを冷却する重要な機能を持つ。

鋳物パーツは、型に溶融金属を流し込むことで成形されるが、その製造工程には特徴的な表面の粗さや突起が残ることがある。型の表面の粗さがそのまま金属に転写され、ブツブツや波状の模様として現れることがある。また、金属が冷却・収縮する過程で型に引っ張られてシワのような模様ができたり、不純物(スラグ)が表面に残ることもある。このような状態はコストの制約から研磨などの処理が行われず、そのまま出荷されることが多い。

今回施工したバリオス250のオイルパンも、新品パーツでありながら表面には多くの硬い小さな突起や粒状の跡が見られた。これらの跡を丁寧に平坦化する作業を施し、その上でセラコートを施工することで、美しさと耐久性を兼ね備えた仕上がりを実現した。

プラモデルのゲート処理やバリ取りのように、新品パーツであっても一手間加えることで、さらに洗練された美しさを引き出すことができる。このように、細部までカスタムや調整を施したパーツで構成された車両は、単なるレストアを超え、オーナーに格別な満足感と特別な所有感をもたらしてくれる。

BEFORE - AFTER

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