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施工事例

ポルシェ|Porsche BBS製ホイール パウダーコート施工(粉体塗装)

ポルシェBBS1438 SATIN SILVERパウダー(粉体塗装)足回りホイール

**BBS**は、1970年にドイツで創業されたホイールメーカーであり、Porsche、BMW、Mercedes-Benz、Ferrariといった世界的自動車メーカーに対し、純正ホイールの製造元、いわゆるOEMとして製品を供給してきた確かな実績を持つ。

今回採用した SATIN SILVER は、ポリッシュドアルミニウム系のシルバーを基調としたカラーで、やわらかく控えめなシルバーのメタリックフレークを含んでいる。金属感を過度に主張することなく、上品で落ち着いた高級感を備えた表情が特徴で、艶感はおおよそ八分艶程度に抑えられている。塗装面は非常になめらかで、光の当たり方によって自然な奥行きと深みのある光沢が現れる仕上がりとなる。

今回の仕上げは、クリアコートを重ねない一コート仕様としている。一般的にシルバー系パウダーコートは艶消し仕上げが主流であり、艶のある質感を得るためにはベースカラーの上にクリアを重ねる二コート仕様が選ばれることが多い。しかし、パウダーコートの二コート仕様では、ベース層とクリア層が重なることで総膜厚が増加しやすく、スポークのエッジ部やリム外周といった応力が集中しやすい部位では、欠けやすさが顕在化しやすくなる。

パウダーコートは焼成工程において粉体が溶融し、架橋反応によって分子同士が強固に結合することで硬化するが、その過程で塗膜は体積収縮を伴う。この収縮が母材によって拘束されることで、塗膜内部には残留応力が発生する。二コート仕様ではこの焼成と収縮が二度繰り返されるため、層間に応力差が生じやすく、結果として内部応力を抱えた塗膜になりやすい。この状態で飛び石などの点衝撃を受けると、応力が集中し、塗膜が欠ける、いわゆるチッピングが発生しやすくなる。

そのため、欠けにくさや耐チッピング性といった実用強度を最優先する場合には、パウダーコートは一コート、すなわち単層仕上げが理想的となる。単層仕上げは膜厚を抑えやすく、残留応力も小さいため、耐久性と実用性を重視したホイール仕上げとして非常に有効な選択といえる。

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