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施工事例

ヤマハ|YAMAHA ブレーキパネル メッキ調パウダーコート施工(粉体塗装)

SR400ヤマハスーパークロームパウダー(粉体塗装)ハブブレーキドラムドラムブレーキパネル

ヤマハ SR400は、1978年の初登場以来、時代を超えて愛され続けるクラシックバイクである。シンプルで無駄のないデザインに、空冷単気筒エンジンを搭載したその姿は、バイクの本質を体現し続ける。

エンジンケースカバーをはじめとする多くのパーツには、美しいバフ研磨が施され、その輝きを守るためにクリア塗装が施されている。しかし、クリア塗装は繊細で、保管環境が悪いと劣化しやすく、やがて剥がれ落ち、下地のアルミが腐食してしまう。特に、紫外線にさらされ続けると塗膜は徐々に劣化し、チョーキング現象を引き起こし、保護機能を失った表面が酸化と腐食に侵される。

クリア塗装は光沢と美しさを与えるが、その脆さも否めない。細かな傷やひび割れからは、容易に水分や酸素が侵入し、腐食が進行する。アルミ特有の「孔食」が生じると、その腐食は小さな穴や凹みとして表面に現れ、まるで点状に刻まれた傷のように進行していく。この現象は「ピッティング(点腐食)」と呼ばれ、アルミにとっての厄介な敵である。

特に再研磨や塗装の際には、この孔食が大きな障害となる。パウダーコート(粉体塗装)を施す際には、焼き付け工程で孔食内部に残る水分や空気が熱で噴き出し、火山の噴火のごとく発泡現象を引き起こす。この現象により外観が著しく損なわれることがある。専用のプライマーを用いることで、ある程度この発泡を抑えることは可能だが、腐食が進行している場合、完全に防ぐことは難しく、仕上がりに影響を及ぼす可能性がある。

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