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施工事例

マービック|MARVIC マグネシウムホイール パウダーコート施工(粉体塗装)

マービック6578 Forged Charcoalパウダー(粉体塗装)ホイール

マービックはイタリア発祥の高性能レーシングホイールメーカーで、MotoGP・SBK・各種国際レースで長く使用されてきた老舗ブランドである。特にマグネシウム鍛造・鋳造ホイールで知られ、軽量性・剛性・質感の高さから高い評価を受けている。

マグネシウムはアルミより比重が約35%軽く、バネ下重量を大幅に低減し、ハンドリングを劇的に軽くするという大きなメリットがある。一方で、マグネシウムホイールは軽量で剛性が高い反面、耐腐食性はアルミやスチールに比べて低い。水分や塩分、古いタイヤレバーによる傷、飛び石などの微細なダメージから腐食が進行し、白い粉状の白錆びが発生することがある。このため製造段階では、陽極酸化処理や特殊な塗装・コーティングが施されている。しかし、これらの表面処理が損傷すると腐食が急速に進行する可能性があるため、傷や塗装剥がれには特に注意が必要だ。

塗装剥離を行う際に剥離剤を使用する場合は、素材への適合性を十分に考慮しなければならない。アルミはアルカリ性に弱く、マグネシウムは酸性に弱いため、誤った剥離剤を使用すると基材を損傷する恐れがある。攻撃性の低い剥離剤を選定することが望ましいが、アルミとマグネシウムの合金が用いられるホイールでは、特に慎重な判断が求められる。

また、通常のアルミホイールであればサンドブラスト後に数日放置しても大きな変化は見られないが、マグネシウムホイールではブラスト後わずか数時間で酸化反応が現れる。そのため、ブラスト後は速やかに塗装工程へ進む必要がある。

マグネシウムホイールに塗装する際は、まずマグネシウムに対応したプライマーを施工し、続いてパウダーコートで塗装する。このプライマーは仕上がりの品質と防錆性に大きく影響するため、特に丁寧な施工が求められる。マグネシウムホイールは性能面で大きな利点を持つ一方、素材特有の扱いにくさも併せ持つため、適切な前処理と塗装仕様の選定が重要だ。

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