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施工事例

カワサキ|KAWASAKI Z1000R PMC スイングアーム ヘアライン研磨/セラコート施工

カワサキZ1000Rクリアセラコート研磨バフ研磨

カワサキ「Z1000R」は、1980年代初頭に登場した伝説的なクラシックバイクであり、AMAスーパーバイク選手権でのエディ・ローソンの輝かしい功績を称えた「ローソンレプリカ」として名を馳せたモデルだ。

PMC が販売しているスイングアームには、高剛性かつ軽量な7N01材の目の字断面角パイプが採用され、精巧に施された溶接ビードや磨き上げられたポリッシュ仕上げが目を引く。美しい造形はまさに芸術品のようで、サスペンションのマウント位置にはノーマルポジションに加え、レイダウン調整が可能な設計が施され、実用性と美観が見事に融合している。

アルミポリッシュパーツは、その圧倒的な輝きでカスタムバイクのアクセントとして際立った存在感を放つ。しかし、従来のウレタン塗装での施工では密着性が低く、剥がれやトラブルが起こりやすいため、保護処理が施されないまま販売されていることが多い。その未処理の状態では、汚れや湿気の付着を完全に防ぐことが難しく、時間とともに腐食が進行し、せっかくの美しい輝きが失われてしまう傾向がある。

定期的に研磨剤を使用してメンテナンスを行えば、ある程度の光沢を維持することは可能だ。しかし、スイングアームのような複雑な形状や手の届きにくい部分では、細部まで完全に磨き上げるのは非常に困難だ。特に、バイクが日常的に過酷な環境にさらされる場合、メンテナンスの手間と難易度はさらに高まり、その輝きを保つことが一層難しくなる。

この問題を解決するために開発された「セラコートクリア」は、ポリッシュパーツ専用の高性能コーティング剤だ。アルミの磨き上げられた表面にも優れた密着力を発揮し、従来の塗装では困難だったポリッシュパーツに対し強固な保護膜を形成する。ラッカーシンナーやクリーナーなど強い溶剤にも耐え、チェーン付近のスイングアームや汚れが付着しやすいパーツに最適な選択肢となる。さらに、透明度が非常に高いため、ポリッシュパーツの質感を損なわず、あたかもコーティングされていないかのような仕上がりが得られるのも大きな魅力だ。

今回の施工では、ポリッシュ仕上げとは異なる落ち着いたヘアライン研磨を施し、高級感と洗練された印象を際立たせた。ヘアライン仕上げは光の反射を抑え、金属が持つ本来の質感を引き出しながら、車両全体に深みと上質な雰囲気を加える。機能美と造形美が調和したこの仕上がりは、カスタムバイクの存在感をさらに高め、所有する喜びをもたらしてくれるだろう。

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