AWANOコーティング

☎ 0740-20-7454

TEL:0740-20-7454

施工事例

ホンダ|HONDA CB400F シリンダーヘッド フィン修理/セラコート施工(焼付塗装)

CB400Fサテンアルミニウムフィン修正ホンダセラコート溶接エンジンヘッドカバーシリンダーヘッド

CB400Fは、SOHC2バルブ4気筒の空冷エンジンを搭載し、そのエンジンと集合マフラーが生み出すサウンドは、現代の水冷エンジンでは決して再現できない独特の美しさを放つ。滑らかで伸びやかなその響きは、ライダーにとって単なる機械音を超え、音楽のように心を揺さぶる存在である。

空冷エンジンのフィンは冷却効率を高めるために薄く長く設計され、表面積を大きく取ることで効率的に熱を逃がす構造となっている。アルミ合金を素材とすることが多く、軽量で放熱性に優れる反面、柔らかく衝撃や外的な力に弱いという脆さを抱えている。整備時の工具の接触や転倒、飛び石といったわずかな衝撃でも、変形や損傷が生じやすいのが特徴だ。

無数に並ぶフィンは冷却性能を追求した結果であると同時に、美しい規則性と陰影をまとった工業デザインの結晶でもある。厚みや段差が力強さや重厚感を生み出し、光の当たり方によって立体感が際立つことで、空冷エンジンならではの存在感を放つ。機能美と造形美が融合したその姿は、工業製品でありながら芸術性すら感じさせる。

今回のケースでは、整備時にシリンダーヘッドを取り外す際についたと思われるこじり跡が残り、下部のフィンにわずかな歪みが確認された。変形部分を切除し、TIG溶接によって肉盛りし再形成。その後リューターやヤスリで慎重に整形し、最終的にサンドブラストやウェットブラストを施して全体の質感を均一に仕上げた。

仕上げにはセラコートを施工。極めて薄膜ながら高い耐久性と耐腐食性を備え、アルミ本来の質感を損なわずに表面を強固に保護できる。これにより、冷却フィンが持つ機能美と造形美を長期にわたって維持することが可能だ。



BEFORE - AFTER

関連事例

キーワード・カテゴリーから探す

施工方法から探す

施工パーツから探す

メーカー・車種から探す

カラーから探す