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施工事例

ホンダ|HONDA NSR250R フロントフォーク ヘアライン研磨/セラコートクリア施工

ホンダNSR250Rクリアセラコートウェットブラストバフ研磨フロントフォーク

飛び石や砂、雨水などの外的要因によって、アルミ表面に腐食が見られた。アルミ特有の腐食である「孔食(こうしょく)」は、表面に小さなピットを生じ、内部へと深く進行していく。見た目の美観を損なうだけでなく、放置すれば長期的な劣化を招く厄介な現象だ。特に海辺や融雪剤を使用する地域など、塩分を含む環境ではそのリスクが高く、早期の処置が欠かせない。

浅い孔食であれば研磨とクリアコートで美観と耐食性を取り戻せるが、深く侵食した場合は物理的に削りきれず、完全な修復は難しい。また、この種のリフレッシュ作業はフォーク分解時にしか行えないため、オーバーホールのタイミングでアウターチューブを再生することが、最も効率的で理想的な方法といえる。

今回の施工では、まず劣化したクリア層を丁寧に剥離し、腐食の深さに応じて段階的に研磨を実施した。専用工具によるヘアライン加工で質感を整えつつ、鋳肌部分はあえて手を加えず、純正らしい雰囲気を残して仕上げている。

ヘアライン仕上げは、精密な技術と繊細な感性が求められる職人の手仕事だ。均一に刻まれた微細なラインは、冷たい金属に表情と温度を与え、静けさの中に確かな力強さと品位を宿す。光の角度によって陰影が移ろい、研ぎ澄まされた質感がオートバイ全体に洗練された高級感をもたらす。

最終仕上げにはセラコートクリアを採用した。アルミポリッシュパーツ専用に開発されたこのコーティングは、ウレタンクリアに比べて耐溶剤性・耐腐食性に優れ、高い密着力を誇る。薄く強靭な被膜がアルミを長期にわたり保護し、その輝きと質感を損なうことなく維持することが可能だ。

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