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施工事例

ドゥカティ | DUCATI SS1000DS エンジン セラコート施工(焼付塗装)

ドゥカティSS1000DSグロスブラックセラコートエンジン回りシリンダークランクケース

Ducati SS1000DSは、デュアルスパーク(DS:Dual Spark)を採用した992cc空冷Lツインエンジンを搭載するスポーツモデルである。デスモドロミック機構が生み出す独特のフィーリングと、空冷エンジンならではの力強い鼓動感、そしてイタリアンデザインが融合した一台として、多くのドゥカティファンから高い支持を集めている。

今回施工したのは、クランクケースとシリンダーへのセラコート施工である。空冷エンジンは水冷エンジンに比べて外気の影響を受けやすく、シリンダーやクランクケースは高温にさらされる環境で使用される。そのため、長年の使用によって塗膜の色褪せや腐食、オイル汚れの固着が目立ちやすく、美観の維持が課題となる。また、冷却フィンや複雑な鋳造形状を持つことから、均一で高品質な塗装を実現するには高度な塗装技術が求められる。

施工では、ブラスト処理によって旧塗膜や酸化物、長年蓄積した汚れを除去し、セラコートの密着性を最大限に高める下地を形成。その後、細部まで均一にセラコートを塗布し、規定温度で焼き付けることで、高性能なセラミックコーティング皮膜を形成した。

セラコートは一般的な塗料とは異なり、セラミック粒子を含有した極めて薄い塗膜を形成するため、エンジン本来の精密な鋳造肌やシャープな造形を損なうことなく、美しい質感を維持できる。さらに、高い耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・耐腐食性を兼ね備えており、ガソリンやエンジンオイル、各種クリーナーに対しても優れた耐久性を発揮する。

また、セラコートは極めて薄い塗膜で施工できるため、空冷エンジンの象徴ともいえる冷却フィンのエッジや鋳肌の質感を損なうことなく、美しい立体感をそのまま維持できる点も大きな特徴である。厚膜になりやすい一般的な焼付塗装では表現しにくい繊細な造形も、セラコートならクリアな輪郭を保ちながら、ドゥカティらしい機械美を際立たせる仕上がりを実現する。

空冷Lツインエンジンは、単なる動力源ではなく、ドゥカティを象徴するデザインの一部でもある。セラコートによって優れた保護性能と耐久性を付与しながら、その造形美をさらに際立たせ、長く美しい状態を維持できるエンジンへと仕上がった。  

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