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施工事例

ホンダ|HONDA スーパーカブ クラッチカバー バフ研磨/クリア 施工(セラコート)

カブクリア鏡面ホンダセラコートエンジン回りバフ研磨エンジンカバークランクケースカバー

Honda スーパーカブのクラッチカバーは、丸みを帯びた独特のデザインを持ち、そのシルエットだけでスーパーカブと分かるほど高い認知度を誇る象徴的なパーツである。長年受け継がれてきた普遍的なデザインは、多くのライダーに親しまれ、エンジンの「顔」ともいえる存在となっている。アルミ製でエンジン右側に配置されるこのカバーは、小さな部品ながら車両全体の印象を大きく左右する重要なパーツである。

今回の施工では、旧塗膜を剥離後、まず光沢ウェットブラストを施し、物理的にバフが届きにくい凹部や複雑な形状部分まで均一な下地を形成しながら、酸化皮膜や汚れを除去した。ガラスビーズによるウェットブラストは、表面組織を緻密に整え、鋳肌の粗さを均一化することで、その後のバフ研磨による鏡面仕上げをより美しく仕上げるための重要な工程となる。

その後、職人が形状に合わせてさまざまな研磨工具を使い分け、複数工程にわたるバフ研磨を実施。メーカー量産時には生産性を重視するため残される鋳肌や加工痕も、一つひとつ丁寧に磨き上げることで、純正仕上げを超える深みのある鏡面へと仕上げた。

バフ研磨最大の魅力は、アルミ素材本来の美しさを引き出し、まるで金属に新たな命を吹き込むような温かみのある輝きを生み出せる点にある。クロームメッキのような鋭い反射とは異なり、アルミポリッシュならではの柔らかく深みのある光沢は、スーパーカブのクラシカルな雰囲気とも高い親和性を持ち、オーナーのこだわりを感じさせる上質なアクセントとなる。

一方で、アルミ素材は長年の使用によって腐食や白サビが進行している場合があり、深い腐食跡は完全に除去できないこともある。そのため、最終的な仕上がりは素材の状態に左右されるが、可能な限り素材本来の美しさを引き出すよう丁寧に施工している。

研磨後は、アルミポリッシュ専用のセラコートクリアを施工した。バフ研磨後のアルミは保護皮膜が除去されているため、そのままでは酸化や白サビが発生しやすい。高い透明度と極めて薄い塗膜を形成するセラコートクリアは、鏡面仕上げの質感や輝きを損なうことなくアルミ表面を保護し、優れた耐薬品性・耐汚染性・耐腐食性を付与することで、美しい光沢を長期間維持することができる。

職人の手による丁寧なバフ研磨とセラコートクリアを組み合わせることで、スーパーカブを象徴するクラッチカバーにアルミ本来の温かみある輝きと優れた保護性能を与え、長く愛車を楽しめる仕上がりとなった。


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